最近よく友人の結婚式用のムービーを依頼されることがあり、その中で身につけたノウハウを紹介します。
まず初めに
動画の種類・長さを決める
結婚式の披露宴や二次会で流すムービーは基本的には以下の種類に分けられるかと思います。
・オープニング
・新郎新婦のプロフィール紹介
・(新郎or新婦からもう一方への)サプライズ
・友人からの余興やメッセージ
・エンディング
これらのムービーのどれを流すのか、業者に依頼するものはどれか、を決める必要が有ります。
自分で作る場合はプロフィール紹介やサプライズ、友人に依頼する場合は余興やメッセージのムービーが主です。エンディングムービーで当日の映像を編集して流すようなタイプのは友人に依頼してはいけません。業者に頼みましょう。
動画の時間が長いと、ダレる上に式の時間を圧迫するので、動画の長さは10分以内になるように心掛けましょう。
式の会場に確認する
動画を作成する前に結婚式の会場に確認するべきことがあります。
・提出期限(必須)
・提出方法(必須)
・ムービーのサイズ
・音楽の使用について(著作権)
提出期限はムービー作成のスケジュールを立てる上で重要です。本番の2週間前というところが多いですが、本番当日というところもあります。提出が本番当日であったとしても、1週間前までにはムービーがキチンと映るか、音量は適切かのチェックを会場でチェックさせてもらうようにしましょう。提出期限の1カ月以上前には編集(撮影ではなく)を開始し、1週間前にはほとんど完成しているのが理想です。
提出方法は「DVDに焼いて提出」「USBメモリなどに入れて」「パソコンを当日持ち込んで」というパターンがあります。DVDの場合は「DVD-Video 作成」でググって下さい。私は「DVD Flick」というフリーソフトを使っています。USBメモリの場合はデータ形式(多分MP4)を確認してください。パソコンを当日持ち込む時は必ず事前に会場で映るかを確認してください。HDMIポートの付いているパソコンなら問題ないと思いますが、たまに相性問題とかあって映らないので。
ムービーのサイズ(解像度)は基本16:9のFHD(1920×1080)で作れば問題ありません。会場側もそのサイズに対応しているでしょうし。プロジェクターのスクリーンが4:3というところもありますが、その場合映画みたいに上下に空きができるだけなので、ムービーの表示には支障はありません。16:9で作っておいた方が後日テレビの画面で見る時も都合が良いですし。
著作権フリーでない音楽をムービーに使用できるかは、こちらから確認する必要はないですが、会場からの注意事項に含まれていないかを確認したほうが良いです。ムービー自体は利益を上げていないため個人利用の範疇に入ると思われますが、その場を貸している会場は利益を上げているため、会場によっては難色を示す場合があります。その場合でも「CD音源を持っていれば良い」といった条件があるかを確認しましょう。どうしてもダメな場合は、フリー音源を使用しましょう。
動画編集ソフトを用意する
よく「動画編集ソフトは何が良いか?」と聞かれることがあります。私は「AviUtl」というフリーのソフトを使っています。AviUtlは自由度が高く「やりたいことは何でもできる」[要出典]とまで言われるソフトですが、使えるようになるまで色々と追加する必要があり、メモリエラーなども起きることがあるので、パソコンに慣れていない人にはあまりおススメできません。一方で、情報はネット上にたくさんあるので、何ができるかを調べて根気よくできる人には良いソフトです。
パソコンに慣れていなかったり、時間が無い人は有料の動画編集ソフトを購入されるのが良いです。色々なテンプレートが用意されていたり、簡単に編集ができるので、お手軽にクオリティの高いムービーを作ることができます。調べた中では「PowerDirector17」か「Filmora」が値段も手ごろで良い感じでした。月額の「Adobe Premiere Pro」でも良いですが高機能すぎて逆に使いずらいかも。
ムービー作成のための準備をする
動画を企画する
ムービーの出来は企画の良さにかかっています!(特に余興やサプライズムービー)
なる早で撮影・編集を担当するメンバーで集合して決めることを決めてしまいましょう。
・余興やサプライズムービーの場合:ムービーの構成やテーマ(番組や映画のパロディにするか等)
・メッセージムービーの場合:いつまでにメッセージを集めるか、集める方法など
・プロフィールムービー:いつまでに写真を集めるかなど
・ロケが必要な場合:ロケのスケジュール、撮影機材の確認など
企画するときのコツ
企画するのは苦手な方なのですが、以下のことに気を付けて考えるようにしています。
・内輪ネタに偏りすぎていないか?
・パロディや時事ネタを使うときは、それを知らない人でも楽しめるようなものになっているか?
・ムービーの流れや展開に無理が無いか?(起承転結があるか?)
・ムービーのテーマから外れていないか?
会場では基本的に半分は新郎か新婦のことをよく知らない人ですし、披露宴では年齢が上の人も出席されるため、(新郎新婦はもちろん)出席者が皆楽しめるムービーになっているかが大事です。二次会では同じような年代になるので、パロディや内輪ネタを強めても良いかもしれませんね。
撮影機材を確認する
動画を撮る方法はいくつかありますが、ビデカメやデジカメで動画を撮るのに慣れていない場合はスマホを使いましょう。そっちの方が失敗が減ります。あと、動画を撮るときは必ず横向きで撮ること!!!
GoProなどのアクションカムがあると、本人の視点や表情を撮れて面白いです。表情はバンジージャンプなどの罰ゲームに使いましょう(許可は撮ってくださいね)。持っていなくてもレンタルがあります。
録音機(ICレコーダ)はカメラで音声がうまく取れなかったときのバックアップになるので、あった方が良いです。スマホの録音アプリでも代用できます。声を取りたい人の胸ポケットに入れたり、近くの机の上に置いて使います。
まとめ
- 式で流す動画のテーマを決める
- 会場に期限や提出方法を確認する
- なる早でムービーに関わる人に連絡して、スケジュールと企画を決める
- ムービーは出席者みんなが楽しめるものにする
結婚式のムービーを作る時にまず始めに抑えるポイントはこの4つです。【撮影編】と【編集編】は別の記事で紹介したいと思います。
では~!
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